- テス コーポレーションTOP>
- LAN配線について知る>
- 配線とは
配線とは、電子・電機部品や機器の間を導線で結線することです。ここでは、特にLAN配線について説明しましょう。
LANとはLocal Area Networkの略で、一施設内などそれほど広くない範囲で用いられるコンピュータネットワークのことです。企業のオフィスや店舗、工場、マンションなど様々な場所で使用されています。
LAN配線には有線LANと無線LANとがあります。有線LANはケーブルでつながったLAN配線で、無線LANは電波を利用して無線でデータの送受信を行うLANシステムのことです。
LANを形状によって分類すると、「スター型」「バス型」「リング型」の3つとなります。
スター型
中央にHUB(ネットワークの中心に位置する集線装置)を置いて全てのコンピュータを接続する形です。配置変更やトラブル発生箇所の特定がしやすい反面、HUBに故障が起きた場合には全コンピュータでお互いに通信することができなくなります。
バス型
バスと呼ばれる伝送路に各コンピュータが接続されている形を指します。木に例えれば、各コンピュータが枝のように接続されている状態です。現在、このバス型を採用しているネットワークはあまりありません。
リング型
リング型は、伝送路が数珠つなぎのような形になっており、各コンピュータが接続されています。伝送路を二重にする場合が多くそのことにより伝送路関連の故障や断線などのトラブルに対して強くなります。バス型より更に普及度が低いですが、このような特徴があるために基幹用として採用される場合があります。
有線LANの特徴
有線LANの長所としては、以下のようなものが挙げられます。
- 速度が速く安定している
- 機器が安い
- セキュリティの面でも比較的安全
一方、短所としては以下が挙げられます。
- 配線が必要である
- 美観を損なう可能性がある
- パソコンを増やした際に新たな配線が必要である
無線LANの特徴
無線LANの長所は以下の通りです。
- 配線が必要ないため、美観が損なわれないし邪魔にならない
- 設置場所の制約が少ないため移動しながらネットワークに接続も可能
- パソコンが増えても無線LANアダプタを購入すれば対応可能
一方、短所は以下の通りです。
- セキュリティ面に不安がある
- コンクリートの壁や鉄のドアなどは電波が届かない
- 速度が比較的遅い
- 高価である
- ノイズの影響を受ける可能性がある
- 設定がやや面倒
どちらがおすすめ?
有線LANには配線工事が必要ですが、パソコンが増えたときに備えて全ての部屋に配線しておけば、将来も安心です。通信速度やセキュリティの面を考えると有線LANがおすすめです。しかし、移動のしやすさや見栄えを意識するなら、無線LANもいいかもしれません。